インスリンはすい臓から出るホルモンで「血糖値」を一定の範囲に収める働きを持っています。血糖値が高い状態を長期間放置してしまうと血管が傷つき合併症を生じてきます。
合併症の例
神経障害 網膜症 腎症 壊疽 脳梗塞 虚血性心疾患など |
そのため血糖値をコントロールして合併症を予防することが大切です。
食事療法
運動療法
薬物療法
血糖値をコントロールするためにはまず「食事」と「運動」が基本となります。
血糖コントロールに大きくかかわる食事療法。エネルギーやバランスの調整が必要となります。患者さまそれぞれに応じた食事ポイントを管理栄養士と一緒に考えましょう。
運動によって糖はつかわれます。また筋肉が増えることでも、インスリンの効果が高まり、血糖値は下がりやすくなります。
朝ごはんを抜いてしまうと、次の昼ごはんを食べたときに血糖値が上がりやすくなります。また、朝食欠食は肥満との相関があります。コップ1 杯の牛乳からでもいいので朝食をとる習慣を身につけていきましょう。
無理に朝食をとる意識よりも、前日の夕食の量を見直す、夜更かししないなど、1 日の生活リズムを見直してみましょう。夜、おなかいっぱいで寝ていませんか?夜寝る時に少しの空腹感で寝ることをおすすめします。
*ただしインスリン治療中の方は夜間・早朝の低血糖のリスクもあるので管理栄養士にご相談ください。
間食(お菓子)を控えることは最終のゴールとし、まずは食べる頻度を減らす、一度に食べる量を減らす、食べる内容を変える、食べる時間帯を変えるなど自分に合ったスタイルから取り組むようにしましょう。
糖質は体に必要な栄養素です。適切な量をとる必要があります。バランスのいい食事のとり方、その方に合ったエネルギー量など患者さま個々に応じた栄養相談を実施していますのでお気軽にお声がけください。
糖尿病の治療では、定期的に来院いただき、ある程度の長期にわたって治療を続けることが大切です。それは糖尿病が簡単には治らない病気だからです。
医療法人煌仁会 森川内科クリニックでは、糖尿病やその治療を知ってもらい効果的に治療を行うために、何度でも分かりやすく説明し、長期の治療を行おうという気持ちを持ってもらえるよう診療を行います。
当クリニックには、糖尿の測定結果が即日分かる機器があります。外部の検査会社に委託した場合は、検査結果がわかるのは次回の外来時の診察日になってしまいますが、当クリニックでは迅速検査機の導入により検査当日に結果を説明することができます。
糖尿病は他の病気と異なり、薬を飲まなくてもすぐに症状が出てしまうことはありません。しかし自覚症状がないために患者さん自身の自己判断で治療を中断し、症状がでた時には重篤な合併症を併発してしまっているという場合が見受けられます。症状が悪化してくると突然昏睡状態になったり感染して化膿してしまったり、というケースにならないためにも、患者さんが治療を自己中断してしまわないよう、分かりやすく説明して納得いただき、気長に治療を行ってもらえるよう進めて行きます。
また糖尿病では合併症が目に現れることもあるため、必要であれば眼科とも連携しながらの治療を行います。
当院では地域の皆様の食生活をサポートするため、食事療法が必要な患者様に対して、医師の指示に基づき管理栄養士による栄養指導を行っております。
糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満症など・・・管理栄養士と一緒に実行できることを探し、自分の体にあった食習慣を身に着けていきましょう。
お時間は1回約30分~60分程度です。
医師の指示箋が必要となるため、診察を受けてからのご予約となります。
医師が栄養指導の依頼書を作成 → 管理栄養士によるヒアリング及び指導