この記事の執筆者 森川 髙司(もりかわ たかし)|医療法人煌仁会 森川内科クリニック 理事長 内科医
約30年にわたり地域の内科診療に従事。糖尿病・高血圧・脂質異常症など生活習慣病の診療と予防に力を入れ、常勤の管理栄養士とともに一人ひとりに合わせた食事・栄養指導を行う、尼崎・塚口のかかりつけ医。
「健康診断で血圧やコレステロールを指摘されたけれど、そのままにしている」——そんな方へ。生活習慣病とは何か、放っておくとどうなるのか、そして今日から何ができるのかを、尼崎・塚口の森川内科クリニックがやさしく解説します。当院では常勤の管理栄養士が、一人ひとりに寄り添って食事をサポートします。
要点は3つです。
結論:食習慣・運動習慣・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣が、発症や進行に関わる病気の総称です。
かつては「成人病」と呼ばれましたが、子どもを含め一生を通じて予防が大切という考えから、近年は「生活習慣病」と呼ばれます。
結論:糖尿病・肥満・メタボリックシンドローム・脂質異常症・高血圧・COPD(慢性閉塞性肺疾患)・がんなどが含まれます。
これらを放置すると動脈硬化が急速に進み、循環器の病気や重い合併症に進展するおそれがあります。関連する病気は、それぞれ詳しいページでも解説しています。
結論:内臓肥満に、高血圧・高血糖・脂質代謝異常が重なった状態で、心臓病や脳卒中になりやすくなります。
動脈硬化の危険因子(高血圧・喫煙・糖尿病・脂質異常症・肥満)は、単独でも進行させますが、重なると程度が低くても危険が高まります。
食べすぎや運動不足が背景にあるため、生活習慣の改善が予防の柱です。
結論:LDLコレステロール(悪玉)・HDLコレステロール(善玉)・中性脂肪の異常はいずれも動脈硬化を進めるためです。
LDLが高い主な原因は、飽和脂肪酸やコレステロールのとりすぎ。中性脂肪は、甘いもの・お酒・油もの・糖質、砂糖入り飲料のとりすぎが要因です。
食事の見直しと運動・減量で改善が期待できます。
結論:日本人にとって高血圧の最大要因のひとつが食塩のとりすぎで、減塩が予防の要です。
高血圧の多くは原因のはっきりしない本態性高血圧で、食塩過剰・肥満・飲酒・運動不足・ストレス・遺伝などが組み合わさって起こります(なお、睡眠時無呼吸症候群は二次性高血圧の原因になります)。
進行して動脈硬化になると、狭心症・心筋梗塞・心不全、脳梗塞・脳出血などの脳卒中、認知症のリスクが高まります。
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結論:自覚症状が乏しいまま動脈硬化が進み、心臓病や脳卒中など命に関わる病気につながります。
生活習慣病は「気づきにくい」ことが怖いポイント。だからこそ、健診で指摘された段階での見直しが、将来の重症化を防ぎます。
結論:運動不足・食習慣の乱れ・喫煙・ストレスが重なる方です。
| 運動不足 | 食習慣の乱れ | 喫煙 | ストレス |
発症には、遺伝要因、外部環境要因(病原体・有害物質・ストレッサー)、生活習慣要因(食生活・運動・休養・喫煙・飲酒など)が関わります。変えられるのは生活習慣要因。ここに早く手をつけることが予防の近道です。
ひとつでも当てはまる方は、見直しのサインです。
当院には管理栄養士が常勤し、患者さん一人ひとりに合わせて食事を一緒に見直します。実際のフードモデル(食べ物の見本)を使い、「どれくらいが適量か」を目で見て分かるように、楽しくお話しします。ご家族の同席も大歓迎です。
食事の見直しは、生活習慣病の発症予防にも、合併症の重症化予防にも役立ちます。
生活習慣病は、自覚症状が乏しいまま進む一方で、毎日の習慣を見直せば予防・改善できる病気です。「健診で指摘されたけれど、何から始めれば…」という方こそ、お気軽にご相談ください。医師と管理栄養士が、無理なく続けられる方法を一緒に考えます。
森川内科クリニック(医療法人煌仁会)